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ayame x blinc vase ティアドロップ 発売記念 ayame 今泉 悠 氏インタビュー

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今泉さんはもともと美容師だったようですが、なぜその道を選んだんですか?

高校を上がるまで祖父から勉強ばかりさせられて、それが嫌で嫌でしょうがなかったんです。大学に進学しても後に就職氷河期が待っているのは明らかですし、将来に対して希望を見いだせなくなってしまったんです。ならば手に職をつけようと思い、当時通っていた美容室でアルバイトをはじめて、そのまま美容師になりました。ちょうど「カリスマ美容師」が流行っていた頃です。その時に東京コレクションのヘアメイクを手伝いに行ったりして、今思えばその頃の経験がアイウエアのデザインに活かされている気がしますね。顔にメイクをしている延長という意識です。ちなみに眼鏡をデザインする際は最初から天地や身幅は設定せず、自由な発想で進めています。

面白い経緯ですね。逆に専門的な勉強をしないで独学でやっていらっしゃるので、自由な デザインができるんですね。

以前、基本的な眼鏡のスケッチとデザインプロセスを教えてもらったのですが、先輩方の描き方を見ていると、僕自身がそっちに引っ張られてしまい、「こうやってやるんだな」と知ったことでデザインができなくなってしまったんですね。その時は一番描けなくて、楽しくなくなってしまった。それがデザイナー二年目くらいです。

そんなことがあったんですね。ところでayameの人気モデルである「ニューオールド」っ て一番最初の形ですよね?

そうです。

あれ独特ですもんね。レンズのラインがフリーハンドですよね。 はい。最終的にはコンピューターに落としこんでいますが。ニューオールドは一番時間を掛けることが出来たアイテムなんです。みんな玉型って形が似てきてしまうんですが、ニューオールドはほんと独特ですよね。外 のくびれのラインが今泉さんっぽいなぁと。なんというかなちょっとだるいんですよ。そ れが良くて。ハンドに近くてふわっとしちゃって。

ありがとうございます。あと、360度見ても美しくないといやなんです。 ­­­­

デザイン時には一回ドローイングをスキャンするんですね。

はい。ただスキャンしてコンピューターに落とし込むと、線が自分のものではなくなりま す。シャープになってしまって。アイデアをプロダクトにするにはコンピューターは必須で すが、自分の本質的な部分ではなくやはり一から自分の線で作りたいと強く思いますね。 なので絵を描く時間をもっと増やしたい。そのためにも会社としてやらなくてはいけないこ ともあるし。やりたいことをやりたいし、好きなことをやっている方が自信がある。仕事で はなくなっちゃうのは怖いですけど()

デザイナーって自分の感性に嘘をつかない、かつちゃんと仕事として成立させないといけ ない。このバランスを考えないとですね。

作りたい物を作りたい。なので、売るためだけに生み出すことは避けています。また、嘘をつくことは自分に負けを認める行為だと考えています。

今回のコラボレーションの経緯について振り返ってみましょうか?

はい。荒岡さんからお声をかけていただいたのがはじまりです。ブリンク・ベースは、商品、スタッフ、すべて好きですから、荒岡さんと一緒に何かできるのが嬉しかった。それがすべてというのがあります。あとティアドロップの眼鏡の提案はやりたくてもブランドとしてなかなかできなくて。商業的なモデルが増えつつある今、やっぱり少しバカやりたいし、インパクトがあるもの、新たな提案をしたいという思いと、今回のコラボレーションが合致できたのはありますね。

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ayameは僕たちからすると綺麗で品があるデザインという印象です。ただ我々が少しア ヴァンギャルドなものが好きということもあり、それをayameの世界観で表現できたらとい うのが根底にありました。

刺激的な試みは今後もやっていきたいです。もっともっとやっていきたい。うちのプロダクトのクオリティが高まればもっとできるはずと思っています。ですのでお声をかけていただいたのは光栄でした。

今回のはじまりは僕がいきなり電話したんですよね。「白のティアドロップ探して て」って。そしたら「今ティアドロップの仕込みをしているので一緒にやりましょう」って なったんですよね。

タイミングも良く、断る理由もなかったです。ブリンク・ベースで扱っていただけるのが何よりも自分の自信になりますし、世界各国のトップのブランドが一同に会している中で扱っていただけつのは光栄です。

そう言っていただけるととても嬉しいです。僕が思っているのはうちのセレクトがいつ 見ても新鮮であることが何よりも大事だと思っています。これは眼鏡が好きな人に「いつでも新鮮だな」と思わせないといけないと。とはいえ新しいモノを並 べればいいと言う訳ではない。音楽が新譜も旧譜もあるように、感覚としてジャンルレスに してミックスしていくのが格好いいと思っていて。誰が見ても新鮮だなというお店を作って いかないとと思っています。「こういうお店あるよね」と言われたら終わりだと思っています。

感覚でやっていらっしゃるお店の方が共感もしやすいし、お客さまとしても入りやすいです よね。統計学をベースに数値から売れ筋を見いだすのではなく、感覚で勝負するって感覚で しかできないことですから。荒岡さんの感覚は大好きだし、僕もそれを目指していますし。 プロダクトとして映えるものをかけないといけない。自分が自社の眼鏡以外をかけるのは、 「自分のCDばかり聞いている」感覚にならないのも大事だと思います。

今泉さんは感覚的に前に出ようとしていますよね?

出ていきたいです。むしろ出ないといけない。同じものを作っている安心感もあるかと思いますが、それは退屈さを誘発するとも思うんです。だったら常に自分の殻を破って、こんなことも、あんなこともできる、そうでありたいんですよね。自分自身とブランドの可能性はもっと見たいですね。ブランドをやってる以上、たとえ辛くても前に出ていきたいと思います。

コラボ商品が出来上がった率直な感想はいかがでしたか?

とてもハイセンスかつスポーティーに仕上がりまして。この眼鏡から思い浮かぶのは白 シャツに白いニット、白い眼鏡。秋冬だからこそのライトなトーンなスタイリングがあったら格好いいなぁと思うんです。

僕が白のティアドロップを作ろうと思ったのが、いつもモノが出来る前にイメージが あって、ブロンドの髪の長い男の子で、西海岸に住んでて、裸でかけてたら格好いいなと 思って。そしてビーチにいたらいいなぁと。かなりシーンは限定されていますが()。こ れまでに白のティアドロップの眼鏡はないですからね。仕上がりを見た率直な感想は、もっと繊細な 感じになるかと思った。予想より太く、それって先ほどのスポーティーな仕上がりってこと ですよね。それがまたいいんですよね。ご本人から見て一番好きなところは?

やはりスポーティーな点ですね。あとは海外のハイセンスの方はティアドロップのイメー ジがあるんですが、ただ白はなかった。こういうオリジナリティがあるものをayameとブリ ンク・ベースで出せたことは嬉しかったですね。

マス的なデザインでないので、そんなに売れるものじゃないですしね()

これがあることで他のアイテムも映えますし、だからこそ出さなきゃいけないです。良くも悪くもブランドに注視してくれるきっかけになるモデルなので僕はとても気に入ってます()

聞き手:blinc vase ディレクター 荒岡 敬

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